【体験記2】不調の正体が更年期障害と気付いた私!その後の治療は?

【更年期障害について】その2,アイキャッチ画像。コーヒーを持つ女性 健康

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こんにちは、小手毬です。

今回は、私の発症から現在に至るまでの「更年期障害」の体験記の続き「その2」を書かせていただこうと思います。

そもそもの話、「更年期とは」や「更年期障害とは」については、「日本産科婦人科学会」サイトをご参照ください。

また、私が「更年期障害」と気付いたきっかけとなる出来事については、前回の記事「【体験記1】ある日突然気付いた!この不調の正体って更年期障害? 」をご覧ください。↓

私自身、現在もまだ完全に抜けたとは言えない状態なのですが、この体験記が「更年期障害」で苦しむ方の何かのヒントになれば嬉しいです。

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≫ 婦人科を受診することになって

向かい合ってイスに座る、女性の患者と女性医師

それは、今から4年前、私が50代中頃の秋のこと。

「更年期障害」なのでは?と気付き、いよいよ婦人科を受診することにした私ですが、婦人科には若い頃から時々通っていたこともあったのでそれほど敷居が高いものではありませんでした。

その後の経過を、時系列でみていきます。

2018.11月(5*歳5か月) 婦人科受診

通いやすさということで家から一番近い産婦人科病院にかかることにしたのですが、以前この病院で診てもらったことがあるというのも受診する決め手になりました。

丁寧な問診の後、血液を採って血中の女性ホルモンの量を調べてみればすぐ状態は分かるということで、血液検査を受けることに。

しかしながら、血液検査の結果が出るまで何もせずにいてはとても日常生活を送ることが出来ないだろうということで、先に「ホルモン剤」を処方することもできるとの提案がありました。

その日の私は、顔色も悪くふらふら歩いていたので、”かなり重い「更年期障害」であろう”という医師の見解でした。

「少量のエストロゲンを補う治療法(ホルモン補充療法:HRT)」の中でもいくつかの種類の薬を提案されましたが、とにかく即効性の高いものをと希望し、「メノエイドコンビパッチ」という貼り薬を処方してもらうことになりました。

ホルモン補充療法 「メノエイドコンビパッチ」(2018.11月~)

まずは、「メノエイドコンビパッチ」を1週間分として2枚処方されました。
(※「メノエイドコンビパッチ」の詳しい使い方は、後に説明します)

この薬は、かぶれてしまう方もいるので使用に注意が必要ですが、私は全然かぶれませんでしたし、入浴時も貼ったままで良いのでとても楽でした。
かぶれ防止のために右側の下腹部に貼ったら次は左側にと交互に貼るように指導されました。

”即効性”を期待していたのですが、効果はそんなにすぐには感じなかったです。
けれども、病院で診てもらったという安心感はかなり高かったのでした。

一旦安心したものの新たな症状が出現!

婦人科は、血液検査の結果が出る1週間後に再受診する予定で、とりあえず薬をもらえたことに安心したのかしばらくは症状は落ち着いていました。

しかし、2日後、同居している娘が旅行へ出かけていなくなり、夜に家に一人になった時(当時夫は単身赴任、息子は別宅で一人暮らしで二人共不在)、今まで感じたことのなかったような不安感に襲われたのです。

リビングで椅子に座ってパソコンで調べ物をしていたのですが、突如、”足を何かに引っ張られてる!何かに下に引きずり込まれる!”そんな感覚に襲われて、びっくりして慌てて立ち上がり、リビングをグルグルと歩き回りました。

あぶら汗のような嫌な汗をたくさんかいたのを覚えています。

私は、泣きながら息子に電話をかけて話を聞いてもらい、少し落ち着いてきてやっとベッドに入ることができました。

次の日、息子が心配して様子を見に来てくれた時は、本当に嬉しかったです。

それから、しばらくはパソコンで調べ物をしたりするのは止めにして、好きな音楽を聴いたり楽しいテレビ番組だけを観るようにして、出来る限りリラックスするように心がけてやり過ごすことにしたのでした。

字が歪んで見えるようになって苦しくなってしまったので、好きな本も読めなくなりました。

2度目の婦人科受診

なんとかかんとか1週間が経ち、2度目の受診をする頃には、”そういえば、この頃汗をあまりかかなくなったな”というぐらいには効果を実感し始めていました。

血液検査の結果、女性ホルモンがかなり少なくなっていることがわかり、「典型的な更年期障害ですね」という診断になりました。

「メノエイドコンビパッチ」を使ってみての感想などを聞かれたのち、私にはこの薬が合っているようだということで、続けて使用してみることになりました。

その他の症状のことも相談しましたが、いっぺんには解決できないであろうということでした。

けれど、「この薬の効き目が良くなくても、他の飲み薬も漢方も色々あるから安心して相談してください。色々試しながら長い目で付き合っていきましょうね。」という医師の言葉は、私にとってとても心強いものでした。

≫ 婦人科での治療歴とその後の経過

繰り返しの部分もありますが、私の婦人科での治療歴を大まかにまとめてみます。

2018.11月~ 「メノエイドコンビパッチ」

「メノエイドコンビパッチ」は、ホルモン補充療法の一つの「卵胞ホルモン・黄体ホルモン混合製剤」の貼付剤(貼り薬)です。
1枚を3~4日ごとに1回(週2回)下腹部に貼付して使用します。

かぶれやすい人には使用が難しいですが、かぶれなければ2、3日貼ったままという手軽さが利点ですね。
私にはとても合っているように思いました。
ホットフラッシュ、発汗には比較的早く効果が出ました。
精神症状も少しずつですが落ち着いていきました。

この薬のデメリットとしては、私は元々月経が不規則だったのですが、更に乱れてしまい、おりものなのか少量の月経なのか見分けがつかないくらいのものがしょっちゅう降りてきて、常にライナーを当ててないといけなかったということが一番でしょうか。

この時期は、投薬の他に、定期的に子宮の検診や血液検査を受けながら、婦人科の医師と二人三脚で乗り切ったという感じです。

更に、五十肩と首や腰の痛みのために整形のリハビリも続けましたし、めまいに他の病気が隠れていないか耳鼻科にもかかりました。

いっぺんには良くならないのですが、谷底から一歩一歩登っていく感じで(時にはよろよろとよろけて押し戻されながらも)、一つ一つの症状に合わせた治療を続けるしかないのですよね。

けれど、確実に少しずつ楽になっていきました。

2019.11月~ 「プレマリン錠」+「プロゲストン錠」

「プレマリン錠0.625mg」と「プロゲストン錠2.5mg」の治療法もまたホルモン補充療法の一つですが、飲み方のルールがあり、それによって月経をコントロールします。

1年間「メノエイドコンビパッチ」(貼り薬)を続けた結果、特に酷い状態は脱したのですが、症状はある程度良くなった所で小康状態と言いますか、押しては引く波のように改善したと思ってはまたぶり返すを繰り返していました。

そうなると、デメリットの方が気になりだし、他の治療法がないか医師に相談し、内服薬(「プレマリン錠0.625mg」と「プロゲストン錠2.5mg」)に変更することになりました。

この薬は、月経をコントロールします。

月経がコントロールされたことにより、日常生活の予定が立てやすくなり、ストレスが減ったことは良かったです。

2020.11月~ 「プレマリン錠」+「プロゲストン錠」+「加味帰脾湯エキス細粒」(漢方薬)

雇い主にはかねてから「更年期障害」のことを打ち明けて勤務シフトを減らしてもらうよう要望していましたが、慢性的な人員不足の職場の為、希望通りに減らすことは出来ずに多忙な毎日を送っていました。

内服薬のホルモン補充療法で落ち着いていた症状が少しずつ狂い始めたのです。
眠りが浅くなり、頭痛や目がチカチカするようになりました。

そこで、医師に相談し、漢方薬「加味帰脾湯エキス細粒」をプラスしてもらうことになりました。

2021.4月~ 「加味帰脾湯エキス細粒」のみ

ずっと月経があるということに疑問を感じてはいましたが、そういう人もいるということなので気にしないようにしていたのですが、さすがに50代後半に入ってまだ閉経していないのは大丈夫なのかと医師に相談しました。

私の場合は、このままホルモン剤(「プレマリン錠」、「プロゲストン錠」のこと)を飲み続けていると、まだ月経は続くであろうということなので、症状が落ち着いていることもあり、ホルモン剤を一旦やめて1か月様子を見ることになりました。

2021.5月~現在 「加味帰脾湯エキス細粒」+「当帰芍薬散料エキス細粒」

ホルモン剤をやめてみて1か月後の診察。
この間、のぼせと足の冷えに悩まされていたことを報告したところ、漢方薬「当帰芍薬散料エキス細粒」がプラスされました。

月経の方は、2021年3月を最後に来ていません。おりものもだんだん少なくなっていきました。

現在に至るまでの約2年間、漢方薬2種類(「加味帰脾湯」+「当帰芍薬散」)を服用し続けています。
症状はだいぶ緩和されたのですが、やめるとぶり返すのではないかと思いやめられないでいます。

前回の診察の際に、このまま飲み続けていてもいいのか聞いてみました。

医師の見解では、「飲んでいて調子がいいのであれば、ずっと飲んでいて良いと思います。」というものでした。

とにかく自信が付くまでは、引き続き飲み続けてみようと思います。

≫ 婦人科だけで全て解決とはいかない

ここまで私自身の「更年期障害」の治療についてみてきましたが、「更年期障害」の治療をするにあたって、大切なことの一つに、その症状は本当に「更年期障害」から起こるものなのか、そうではない別の病気が隠れていないかということを確かめるということがあります。

何でもかんでも「老化」のせいにしがちなように、何でもかんでも「更年期」のせいにして別の病気を見逃してしまう可能性があるからです。

また、藁をもすがる思いで婦人科に駆け込んだ私ですが、すぐに楽になり、見る見るうちに完治するというわけにはいきませんでした。
効果を実感するにもそれなりに時間がかかるということ

もう一つには、そもそも「更年期障害」を発症するには、女性ホルモン(エストロゲン)が低下していくことの上に、

  • 加齢などの身体的因子
  • 成育歴や性格などの心理的因子
  • 職場や家庭における人間関係などの社会的因子

これらが複合的に関与することで発症するということがあります。(参照「日本産科婦人科学会」サイト)

そうなのです。
婦人科を受診すれば、すべて解決ということにはならないのです。

「更年期障害」の治療については、薬物治療とともに、セルフケアがとても大切になります。

🍀この後は、婦人科以外での取り組み(セルフケアも含む)について書いて行こうと思います。
私の「更年期障害」体験記は、「その3」に続きます。

小手毬
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小手毬
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最後までお読みいただきありがとうございました。

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