【片づけ】実家の遺品整理が終わらない!体験して気付いた大切なこと

【片づけ】遺品整理のアイキャッチ画像 生活

こんにちは、小手毬です。

近年、遠くに実家がある方が増えていますね。

空き家になっている場合も多いそうです。

私の両親は二人共もう他界しており、実家には妹が一人で住んでいるのですが、色々と悩んでいるようです。

親が亡くなると、ショックを受けている暇もなく、色々と決めなくてはならないことが多くあり、とても疲弊しますね。

今回は、その中の一つ、実家における親の遺品の片づけ(遺品整理)について考えたいと思います。

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≫ 遺族は気持ちの整理が追い付かない

泣いている女性のイラスト

私の実家は、西日本のある地方都市の田舎にあります。
5LDKの一軒家(持ち家)です。

私は3人姉妹の長女なのですが遠方に嫁いでしまっていましたし、三女も結婚して家を出ていましたので、実家には両親と次女が3人で住んでいました。

まず、10数年前に父が亡くなって、それから数年ほどして母も急逝してしまいましたので、急に一人になってしまった次女の落胆ぶりは大変なものでした。

私が月に一度実家に帰っては、事務手続きなどを手伝ったりして元気づける日々がしばらく続いたでしょうか。
なんとか持ち直して普通の生活を送れるようになるまでに少し時間がかかったのでした。

けれど、傷心しているその間にも決めなくてはならないことは多くあります。

「死後事務手続き」が終わったとしても、「相続事務手続き」がありますね。

「相続放棄」する場合には3か月以内に判断しなければならないし、「相続税の申告と納付」がある場合には10か月以内という期限があるので、話し合って決めなけれならないことは多いのです。

幸い(?)我が家には、それほど資産はありませんでしたので、「遺産分割協議書」の作成も「相続財産目録」の作成も自分たちでやりましたが、比較的簡単に終わりました。

持ち家は、次女が住み続けるということで相続は次女に、その他の資産も話し合いでスムーズに分配できました。

やる事はやった一件落着!と安心していましたが、両親が使っていたベッドやタンスなどの大型家具や両親しか使わない趣味のものやため込んだ諸々の大量の不用品など、資産価値のない遺品をどうするのかという問題が残っていたのです。

家を相続したのだからと、憔悴しきった妹一人に任せて放って置くのは忍びなかったので、その片付けも手伝うことになったのでした。

≫ 話し合いが重要

一年ほど掛けて両親の部屋やリビングダイニングのこまごまとした物の分別は終えて、自分達が譲り受けるものはそれぞれの家庭に持ち帰るなどして、後はいよいよ貰い手もない不用品ばかりだろうとなった時点で、私は、後は業者に頼んで代金をいくらか協力するという形ではどうかと考えていました。

私は他府県に住んでいて何年もそんなに頻繁に帰省するわけにもいかず、仕事の都合や体力の問題もあり、もう続かないと思っていたのです。

その当時、一度業者で見積もりを取ったのですが、想定していたものより高額(約60万円)で驚いてしまい、業者には頼まず自分達で片づけていこうということになったのですが、それがまあ大変でした。

ここからが本格的な奮闘記の始まりです。

まず、三女一家が総出で協力してくれたこともあり、両親が使っていた大きなベッドや洋服ダンスなど大型の不用な家具は、あらかた、粗大ごみに搬出することができました。

けれど、まあ不用品の荷物の多いこと多いこと。

昭和生まれの両親は何でももったいないと捨てないで取っておく性格だったので、自分達の部屋だけでなく、次女が使用している部屋を除く各部屋、庭に作った大型の倉庫、中2階の納戸など、至る所に荷物を置く所を作ってしまっていました。

その結果、何に使うのかわからないものばかり途方に暮れるほど積みあがっていたのです。

そうこうしているうちにこのコロナ禍になってしまい、全員での作業は中断したままとなってしまいました。

現在は、次女が少しずつ一人で搬出していますが、今もまだかなりの不用品が残った状態のようです。
母が亡くなって、かれこれ7、8年が経とうとしています。

コロナ禍という予期せぬことが起こったので、思うように作業が進まないのは致し方ない事とは思うのですが、もう少しうまくやりようがあった気がします。

どうすればもっとスムーズに事が運んだのでしょう?

今後のために、考え付く課題を挙げてみました。

  • 遺族の気持ちが落ち着くまでに時間がかかった(これは仕方がない事だと思うけれど)
  • 当事者全員での話し合いが少なかった(皆仕事を持っていてサイクルが合わない)
  • 役割分担などルールを決めなかった
  • 業者に頼んだ場合の相場を理解してなかった
  • お金がかかるからと自分達で全部やろうとした
  • お互いに遠慮して意見をはっきりと伝えなかった
  • 期限を設けなかった
  • とにかく荷物が多すぎた

私達姉妹の仲はいい方だと思うのですが、それぞれの家庭もありますし、金銭も関わってくることなので、言いにくい部分は多々あったと思います。

遠慮してないで、もっとよく話し合う必要がありました。

特に、作業を始める前の話し合いは大切ですね。

≫ 期限を設ける

作業を始める前の話し合いが大切なのはもちろんの事、
もう一つには、期限を設けるということが意外と大切なのではと感じています。

なぜなら、ずっと片付かない実家のことをモヤモヤ考え続けていなければいけないからです。

期限を設けて、それを過ぎたら、残った分は業者に頼むと決めておけば、何ら気に病むことはなかったのです。

≫ 複数社から見積もりを取る

最初に業者から見積もりを取ったのは悪くなかったのですが、自分達の想定よりも高かったために驚いてしまって、自分達(素人)で全てやってしまおうと結論を急いでしまったことは失敗だったと思っています。

「独立行政法人 国民生活センター」サイトの

遺品整理サービスを利用するときの手引き にも、「見積もりを取る時の注意点」として、

  • 複数社から見積もりを取る

    とあります。

    複数社から見積もりを取って、比較することは大切です。

    また、遺品整理の費用の相場を調べてみると、

    「くらしのマーケット マガジン」【2023年版】遺品整理の費用相場はいくらかかる? の記事によると、

    間取り相場料金
    1R・1K5万円~8万円
    1DK・2K9万円~12万円
    1LDK・2DK13万円~16万円
    2LDK・3DK17万円~20万円
    3LDK・4DK21万円~24万円
    4LDK・5DK~25万円~
    一部引用:くらしのマーケット マガジン

    基本的に作業する部屋の広さや部屋数に比例し料金が高くなります” とあります。

    私の実家は、5LDKプラス納戸や庭の大型倉庫もあるので、7LDKくらいに相当するのでしょうか?

    けれども、次女の部屋やダイニングやリビングには彼女が使うものなど除外されるものがありますし、やはり約60万円という見積もりは、高額の方だったような気がします。

    それとも、いまだに片付かない現状を考えると不用品の多さを鑑みて妥当な料金だったのでしょうか。

    とにかく複数社の見積もりを取って、比較する必要がありましたね。
    その場合、ただ料金だけを比較するのは無くて、サービスの内容やキャンセル料など、細かいところまで確認しておくとなお良いと思います。

    ≫ まとめ

    実家の片づけ(遺品整理)は、思いのほか時間も労力もお金もかかります。

    遺族は、当初は気持ちの整理もつかないことでしょう。

    けれど、時間が経ち過ぎると余計に問題が増えてしまうこともあります。

    そこで、遺品整理について大切だと思ったことをまとめてみます。

    • 相続人(主体的に遺品整理をする人)の気持ちの整理を優先する
    • いざ遺品整理をするということが決まったら、まず当事者全員で話し合いをする
    • 各家庭の事情をはっきりと伝える(協力できること・できないこと)
    • 自分達(素人)で片づける場合、片づけ期間の期限を設ける
    • 期限を過ぎて残った分はプロ(業者)の力を借りる
    • 業者にお願いする場合、複数社から見積もりを取る

    などを参考になさってください。

    しかし、今回の経験から学んだ一番大切な事は、

    • 荷物を持ち過ぎない という事です!

    これに尽きます!

    これは本当に身に染みて思いました

    遺された者は本当に大変です。

    荷物を持ち過ぎないということを意識して、すっきりとしたシンプルライフを目指したいと思います。

    参考サイト

    「独立行政法人 国民生活センター」サイト:こんなはずじゃなかった!遺品整理サービスでの契約トラブル-料金や作業内容に関するトラブルが発生しています-

    参考サイト

    「くらしのマーケット マガジン」:【2023年版】遺品整理の費用相場はいくらかかる?|料金を安くする方法も

    小手毬
    小手毬

    最後までお読みいただきありがとうございました。

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